◆茎(なかご)
刀身のなかでも、柄(つか)に収める部位。ここには、銘(めい)や鑢目(やすりめ)などの見どころがあるため、鑑賞する際は見逃せない部分です。
◆刃長(はちょう)
刃の鋒(きっさき)から刃区(はまち)・棟区(むねまち)までの距離のことです。刃長によって、太刀・脇差・短刀などに分けられます。
◆反り(そり)
棟区(むねまち)と鋒(きっさき)の先端を直線で結んだ際、棟(むね)と最も離れている部分の長さのこと。
◆茎尻(なかごじり)
茎の終端部にあたり、多くの場合は丸く仕上げられています。
◆目釘穴(めくぎあな)
柄を茎に固定するための目釘を通す穴。通常、一つまたは二つの穴があります。
◆棟区(むねまち)
刃の部分と茎の部分の境界近く、棟の側にある小さな切り込み。刃区とともに、刃の始まりを示す部分です。
◆刃区(はまち)
刃の部分と茎の部分の境界近く、刃の側にある小さな切り込み。棟区とともに、刃の始まりを示す部分です。
◆平地(ひらじ)
刀身の平らな部分。鎬地と刃の間に位置しており、刀の主要な部分を形成しています。
◆鎬地(しのぎじ)
刀身の中央部にある隆起部分。鎬筋の両側に位置しており、刀の強度や形状を保つ役割があります。
◆鎬筋(しのぎすじ)
鎬地の中央を走る筋。刀身の強度や形状を保つためのもので、鎬地の最も高い部分です。
◆刃文(はもん)
刃に現れる模様。これは焼き入れの際に形成され、刀の特徴や鍛冶師の技術を示すものです。
◆横手筋(よこてすじ)
刀身の鋒の近くにある横方向の筋。鋒の部分を区切る役割があります。
◆小鎬筋(こしのぎすじ)
鋒の近くにある小さな鎬筋。鋒の形状や特徴を強調するためのものです。
◆鋒(きっさき)
刀の先端部分。切っ先とも呼ばれ、刀の形状や機能において最も重要な部分の一つです。